小さな話が続くが昨日の附属校に関する記事の何が問題か(教員側の視点でなく学生側の視点で記事を書いたつもりだが、それがさらなる問題に繋がるのだろうか..)。

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 国立の附属校に関して言及する意図はなく、近年乱立する
様相(こう表現するとややオーバーな感が残るが..)を
示している私立の附属校に関し話を進めていたのだが、その
根底には教員の人事の問題があり、所謂文科系の教科に関し
文学研究科出身の教員が高校と大学双方の講義を兼任している
現状が何を語るかと言うと、現代史を扱わない歴史(アメリカ
での情報公開に随い漸く現代史の研究が始まったのではないか
とお叱りを受けるかもしれないが..)および各国の地誌や
統計を扱わない地理が暗示する様に、大学で扱うであろうと
思われる内容をすっかり除外した形の講義(あえて授業と言及
しなかった背景にその方法論が大学の悪い面を引き継いでいる
ことが挙げられる)が高校で行われる様になり(しかし大学で
はその内容を既知として、講義を進めている事情はその教員に
依存しているのだが..)それは知的刺激を与えるものとは程
遠く、しかし在学生は知識の欠落を自らの怠慢ゆえにそうなっ
たと解釈される立場にあり、問題の所在は教える内容にあると
いった考え方とともに考える力を養うことに主眼を置かず盲目
的に記憶することをその大学からの短期的要請に随い在学生に
求める教員側の怠慢(つまり考える力を養成する教育は手間暇
がかかるが、記憶させるだけなら然程手間が掛からないといっ
た側面に胡座をかいたものが多数に及ぶ現状を指しているが、
同時に基礎教育を軽視しておられるであろう方々とも一度話を
する必要があるのだが..)にあるだろうといったことが数十
年来言われ続けてきたのだが一向に改善の気配を示すことが
なく(実際の所教えるだけの力量を欠いている者が担当して
いるからだとはっきり指摘した方が良い場面もあるだろう)、
同様の議論は、教員が大学と大学院の講義を兼任している現状
が、大学院で講義するであろう内容を除外した形で大学での
講義が行われている状況を導き、その学生の好奇心を失わせる
方向に作用しているのではなかろうかといった現状の中に眺め
ることができ、それはその教員に依存する側面があるが、話は
まだ続くことになる。

 つまり、外国語教育といった観点でこれまでに受けた教育を
眺めてみると、教員の恣意的な裁量で評価が決まっていくと
いった側面を否定することは難しく、教員から生意気だと思わ
れただけで単位がこない学生が早稲田に限らず大学には数多く
存在している現状を振り返ると、必修科目の様に学生が教員を
選ぶことができないのならば、適切な再評価のシステムを確立
することが必要ではないかと考える時があり、それが大学なら
ば再履修すれば良いだけのことだが、大学の附属校で同様の事
が行われているとなると、訳読と自習だけで語学が身に付いた
といった話は聞いたことがないのだが、附属校に通う者が語学
を苦手している理由や赤点の理由を怠惰な側面にのみ求めるの
は論点が異なる話ではなかろうかと考えることがあり(試行
錯誤しながら語学を身に付けている過程の者に対し、一律に
一定の成果のみを求める姿勢は、教育を通じ成果を出すといっ
た考え方の根底にある原体験に何か問題を抱えているのでは
なかろうかと推察することがある..少なくとも私の立場とは
異なっている..)、現状留年者を許容している校風を鑑みる
と(じゃあ、退学で構わないのかといった話をしている訳では
ないのだが..)、それでは何も良くならないでしょうと諭す
以外打つ手立てはないのかもしれないが、それでも語りかけて
いかねば何も変わらないのだろう。

 理工学部でドイツ語を履修した者の話を聞いたことがあるが、
何で現在のドイツ人も読んでない様なカフカをやる必要があっ
たのか未だに分からず、もっと実践的なことをやって欲しかっ
たとのことだが、私も政経学部でフランス語を履修した者とし
て、何で子供向けの小説を輪読しなければならなかったのかと
いった問題意識を未だに抱えており、結局現在、現地の新聞を
読み進め、それで漸くフランス語に関連する好奇心を刺激し始
めている状況を重ねて眺めるならば、誰が担当するかによって
違いがあるのは仕方がないことだが、それを選ぶ権利といった
ものを与える必要があるのではないかと考える時があり、しか
し学生は教員間の教員に対する評価といったものに触れる経験
が少ないだろうからミスマッチに陥りやすいといった側面を否
定できず、お互いがお互いともっと話し合う場を増やした方が
妥当な解決に近づくかもしれないと考えることもあるが、問題
はやはり人ではなかろうかといったことに落ち着くことになる。

 ここからが今日の課題。

 英検対策は語彙とエッセイ。WSGREの正答率は、
1/15。pusillanimous, 臆病な、qualify, 〜を限定する、
putrefy, 腐敗させる、quail, 怖じける、pugnacious,
喧嘩早い、pundit, 賢者、qualm, reservation, 不安、
quaff, がぶ飲みする、rancorous, 憎い、quiescence,
静止、rail, 罵る、ramify, 枝状に分れる、recalcitrant,
反抗的な、rebus, 判じ物、等で失点しており、周回
が必要か。

 独検対策は語彙と聞き取り。いつもの様にのんびりと
進めており、あくせくしながらやっても然程変わりはない
だろうとの見通しを抱いているが、精進あるのみだろう。

 明日もがんばろう。

 では。

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2016・11・15 改訂
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この記事について

このページは、Suzuki TakashiがJanuary 8, 2011 10:48 PMに書いた記事です。

ひとつ前の記事は「かなり小さな話題になるが大学に併設される附属校について考えていること。」です。

次の記事は「我が身を振り返って(我を眺めて何があるのか、言い訳しか残らなかったとしても価値がないとはならないことを祈るばかりだが..)。」です。

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