暫定基準値を超える農作物と風評被害について一考察

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 「影響は僅かなものである」といったコメントを
専門家や解説者から聞くことがあるが、ここで1つ
提案がある。

 医学的に眺めて問題が少ない農作物であるならば、
十分理解しているであろう医学部の食堂で優先的に
その農作物を食べ続けることが妥当に感じられるこ
とがあり(量的に少ないといった問題があるが..)、
他方で1年間食べ続けても問題が少ないと述べるなら
ば、その媒体である企業の社食やその根拠を支える
大学の学食で優先的にその農作物を食べ続けること
が妥当ではなかろうかと考えることがあるが(やは
りこれでは量的に少ないのだが..)、それは他の
食堂を除外した話ではない..そして外部被曝に加
えて複数の様々な食品や水道水を摂取し続けた上で
計算される数値であるにもかかわらず、暫定基準値
を超える単一の農産物や水道水のみを摂取し続けた
上で計算される数値を安全性の根拠に用いる一部の
専門家や大学教員(東大や東工大に所属する一部の
教員の話を聞いて考えさせられたことだが..)の
現状に対する説明に批判的な考慮を加えないメディ
アの報道姿勢(予め結論が決まっているのだから変
えようがないと言われそうな気配もあるが..)が
現状に対するさらなる不満を増大させていることに
繋がっているかもしれないと考えることがあった(
ただおそらくそのあたりは先方も折込済みだろう..
今更の話だ..)。

 風評被害を少なく抑えたいということは合理的な
思考の表れであろうと考えることがあるが、差し当
たりまず安全だと考える人が優先的にその農産物を
食べ続け(1回限りのパフォーマンスではいけない)
安全性を示す問題でもあり、今私は調べている最中
だから安全か否かについては留保するといった立場
の人間に対し「しっかりと勉強したなら結論は異な
る!」とだけ言うのは今食べたくない人に対しその
農産物を食べることを強要する言葉でもあるから、
些か問題があるだろうと考えるときがある(普通、
同じ研究者に対しそんなことを言わないでしょう?
私の知る限りそんな例はない..)。

 安全か否か(つまり安全性のリスクに対する評価)
は個々が決める側面があろうから、風評被害を避ける
ための説明がうまくいってない事例に繋がる蓋然性が
あると把握することも可能であるが、納得のいく説明
のみならず、納得のいく態度といったものが伴わなけ
れば、これはうまくいく問題ではないだろうと思われ、
結果もそれに随ったものになるだろう。

 私は個人的には食べたくなければ食べなくても構わ
ないといった立場で、むしろそれが当然であろうと考
えている。それは風評被害とは呼ばず、個人の意思の
表れになろうから、求められることは説明責任を果た
す言葉のみならず実際の態度であろうと考えることが
ある。

 おそらくこういった提案は批判が多いことと思われ
るが、実際の所何をどこまで理解しているかといった
問題になると、考えられていることをどこまで底上げ
することができるかも課題に加わると考えている(つ
まり結論ありきではなく、多様な根拠と理論の中から
妥当だと思われるものを選択するための、言い換える
ならば、専門家に結論を委ねるのでなく、個々が結論
を導き出すための環境の構築が求められていると考え
るときがあり、専門家に丸投げしない立場を保持しな
がら、個々が現状を正確に理解し判断することが求め
られていると考えることがある..)。

 そして危険性を確認しながらも安全性を許容する、
安全性を確認しながらも危険性を許容するといった問
題の本質をもう少し前面に出すべきではなかろうかと
考えることがある。

 さらに言うならリスクを負いたくない人に対し否応
なしにリスクを広範囲に負わせてしまった今回の事故
の影響に対し早い段階での今後の見通しをメディアや
専門家から聞く機会が少なかったのみならず、何故、
他分野の専門家が新たに当該分野を勉強しなければな
らないのかといったことを考慮すると、今更であるが
肩書きで判断する時代はとうに過ぎ去っているとはっ
きりと認識するべき時に来ており(当然の話であるが
人を見かけや肩書きで判断してはいけない..研究者
や専門家があらかじめある結論を前提に理論的背景を
説明することは在り得ることであり、前提を変えると
常識から乖離してしまうことが在り得るかもしれない
といったこと、単に話し慣れていないだけで不適切な
例えや説明を用いてしまうことなどは我々が大学等の
研究・教育機関で学ぶ通りであり、専門家や大学の教
員自身も認識していると思われるが、一般にその人物
を知らない教員のある学生に対する評価を鵜呑みにす
る教員の話をあまり聞かないことからも理解できる様
にそこに個人差があることは否めないだろう、それ故
どこで誰が何を語り、事実どうなったかをしっかりと
検証する必要があるだろうし、それに対する適切なフ
ィード・バックも求められるだろう..これは犯人捜
しではない、つまり安全性を語り人から信用を求める
ならそこに責任も伴いますよといった話になる、そし
て責任が取れないなら安全性を語る資格がないといっ
たことになる..)、しかしメディアの報道姿勢はそ
の旧態依然とした体質からか張り子の虎である権威を
利用することがあるため、個々の判断を尊重する環境
形成の促進を通じた問題の解決よりむしろ慎重に言葉
を選ぶことによる責任回避を十分に考慮した上、問題
をすり替えていることを常態化させていないだろうか
といったことを考慮することがあり、問題を解決する
ために議論を徹底して突き詰める世論の喚起が求めら
れて然るべきではないかと考えるときがある。

 それでは。

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2016・11・15 改訂
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このページは、Suzuki TakashiがApril 1, 2011 9:34 PMに書いた記事です。

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