一見すると無関係な、TOEIC900不要論と福島原発報道との関連性について一考察

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TOEIC900〜が外国語を教える仕事に就く際にプラスに
作用するかというと、そうではないケースがあるとい
ったことを考えることがあった。それは、試験で計測
されていない能動的能力に問題があるからだといった
理由からではなく(実際には語彙が足りないことに加
え、能力的問題も多々あるのだが..)、周囲の人間
にアレルギーを引き起こすことにより(正当な根拠の
ないやっかみや対抗心を引き起こすと言い換えても構
わないだろう..)、うまく仕事を進めることを難し
くする恐れがあるからだと言うとどこかで聞いた話と
類似していないだろうか。これはインフォーマルな会
話に失敗している例として取り上げている訳ではなく、
より深刻な社会問題の例として取り上げている。

周囲に十分目配りして物事を進めることが肝要である
といったことは様々な人事的案件を解決する際に考え
られ得ることだが、既得権益の保護に加えて、正当な
根拠のないやっかみや対抗心を引き起こすことを暗黙
の理由として、門前払いにするとしたら、それでは組
織や社会の進歩も停滞してしまうでしょうと言いたく
なることがあり、それ故現在の日本は失われた20年の
真っ直中にあると説明する視点に繋がるかもしれない。

そしてその例に、今回の福島の原発に対するメディア
と大学教員による一連の発言が含まれるだろうと私は
個人的に理解している。

原子力工学に関連する講座は原発が稼働しないことに
は始まらない、そして電力会社から寄付金を募り寄付
講座を開講する。ここまでは良くある産学共同の例に
なろうか。

他方大手メディアの大部分はスポンサーとしての電力
会社の意向を考慮せざるをえない立場にある。日本企
業は海外の番組のスポンサーになることもあるのだが
(例えば、PBSの番組にTOYOTAのCMが流れるなど..)、
相手がアメリカの場合は都合の悪い報道がなされても
スポンサーを降りたりしないが、国内の場合には都合
の悪い報道がなされるとスポンサーを降りることがあ
るといったダブルスタンダードを目にすることがある。

原子力工学の専門家と大手メディアの利害関係は一致
しており、そこに地元住民の不安を考慮するといった
視点はない、それ故「〜安全である」といった言葉が
一人歩きすることになるが、これは電力会社に限った
問題ではない。

当然少数の例外はあるが、何故多数派が道を誤ったの
かといったことに説明を加えるならば、先程の採用の
話が参考になるかと思われるが、所謂「切れ者」が、
根拠のないやっかみや対抗心を引き起こすことを暗黙
の理由として、多数派の組織から除外されてしまうか
らだといったことが背景にあるだろうと考えることが
ある、繰り返すがインフォーマルな会話の失敗例とし
て取り上げている訳ではなく、日本の村社会の失敗例
として取り上げている。

アカデミズムに自由が保障されてしかるべきなら、国
内のジャーナリズムにも自由が保障されてしかるべき
だが、WikiLeaksへの対応を見る限り、自力で構造的
問題を克服する力はないと見なすのが(例外は多々あ
ろうが..)、自然に思われることがある。

これらの組織の内側にいると、「私は皆さんとは違う
!」といった意識が増大することに繋がるのだろうが、
それならば根拠のないやっかみや対抗心を引き起こす
ことを暗黙の理由として、何故「切れ者」を組織から
除外し続けているのか説明する必要があるのかもしれ
ないが、私なりに考えたことは、所謂「切れ者」を組
織の内部に置くとその組織が自己崩壊してしまう恐れ
があるからだといった保身に対する意識がその背景に
あるからだろうと纏めると、この問題の解決にはまだ
時間が掛かるかもしれない。

この話の続きは機会があればその時に改めて行うこと
にする。

乱筆失礼!

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2016・11・15 改訂
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この記事について

このページは、Suzuki TakashiがMarch 30, 2011 2:54 PMに書いた記事です。

ひとつ前の記事は「The nuclear crisis in Fukushima and some of the Japanese problems」です。

次の記事は「暫定基準値を超える農作物と風評被害について一考察」です。

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